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みさちのにっきちょう

ハイパムフィクサーというバンドのベースの人がどーでもいいことを書いています。Twitter@misachi_bass

The Frameを見たよ(映画のあらすじと、わたしの解釈について)

the frameという映画を見たよ

 

 

The Frame

The Frame

 

 概要

映画『インク』の脚本・監督、ジャマン・ウィナンスが手掛ける感動SFラブストーリー。宿命と贖罪と不思議をめぐる心に響く物語が、運命とは何か、自由とは何かを問いかける。

 

これだと完全に内容は不明なので、少し説明するー。主な登場人物はふたり。

 

登場人物

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 アレックス。窃盗団の一員で盗みを働いているけれど、密かにこの状況から抜け出し自由になりたいと思っている。両親を南北戦争で失い、子どものころから借金のカタに悪事をさせられている。

 

 

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 サム。救命救急士。側からみると勇敢で男勝りな強い人だけど、実は過去に犯した過ちについてとても悔やんでいたり、日々自分の無力さを憂いている。

 

 

あらすじ

 物語は、アレックスが倉庫からブランド服を盗み出すシーンから始まる。仲間と組んでトラックでカーチェイスを繰り広げながら盗みをする。

 

一方、サムは小さな子供のいる家庭の母親を助けに向かう。どうやら父親からの暴力が原因で母親が瀕死の模様。

帰ってテレビを見るサム。そこでは、最初のアレックスの行動がテレビドラマとして写っていた。

 

そしてシーンは変わってアレックスもテレビを見ている。するとそこにはなぜかサムが写っていて、会話ができることに気がつく。聞けばアレックスはサムはテレビドラマの主人公だという。…果たしてこれは!?!?

 

というお話。

 

お互いがお互いをテレビドラマの主人公だと思っていて、なぜか二人はテレビを通して会話出来る。テレビドラマでお互いの過去や将来を知っている2人。この先どうなるのか…!?

 

 

 

イカはネタバレ。

 

 

 

映像と音楽が美しいね

監督、脚本、音楽が全部同じ人なんだね。派手なことはそんなに起こらないけど、静かで美しいシーンが続くので、飽きずに見られる。きれい。特に、テレビに映るサムはすでに一番最初のシーンから絵画のようでとても美しく、その後の展開を予感させる。

 

アレックスは物語の主人公

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アレックスとサムは対等な立場のパラレルワールドかと思いきや、少し違ったみたい。アレックスの世界でだけ、景色がドロドロ溶けてインクになったり、悪魔が登場したりする。サムの世界では、テレビを通して会話ができるだけでドロドロや悪魔はいない。(最後らへんはカウンセラーがへんな感じになるけど)

 

タイプライターを打っているのが神だとして

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この、謎の「作者」の部屋、なかなか幻想的かつレトロでいいなと思ったんだけど。仮にこれが神のようなもの、つまり、世界(物語)を想像するものだとして、普通は知り得ないこの神の存在にサムは気がついてしまう訳ね。なぜ気がついてしまうのかというと、テレビでアレックスと話したから何だけど、これはなんというか、悪魔さんのイタズラなんじゃないかなと解釈。悪魔さんは神の作った世界の決まりごとに囚われない存在だと自白しているし。それで、テレビでふたりを繋げたり、わざとアレックスにインクを見せて神の存在を示したのかな。とかね。

 

たぶん、サムは神のようなものになった

サムは作者の存在に気がつき、その物語を書き換え始める。これは、サムが神になるってことだよね。物語は誰にも触れないはずだったのに、サムが書き換え始めた。

アレックスはそれをテレビで知るけれど、自分で自分の物語は書き換えられない。そして、自分の物語のフレームからは出られない。このフレームの描き方が面白かったな。みてる人にも、あなたもフレームの中にいるんじゃない?っていう気分にさせるし、映画の決まりごとを壊して見せているというか。

あと、浮遊するアレックスのシーンはなんとも宗教画的というか、大きなものを表す凄くいいシーンだと思った。

そして、サムは一度死んでいる(ように見える)のもポイントなのかなと思った。サムは物語を書き換えるのに夢中で車に轢かれてしまうのだけど、最後の最後は車の方が吹っ飛ぶ。これは神になったことを象徴してるように思える。あと、復活のようにも見えるし。どことなくキリスト的だよね。

 

贖罪とは?

これ作品解説に贖罪って書いてあるのよね。ふたりとも、過去の過ちについて思い悩んでいる。アレックスを解放したのがバイオリンだったのは、過去を受け入れる、という意味なのかなと思った。神の求めているものが音楽だったという解釈もできるけど。サムは歌って、と言っていたし。アレックスは過去を受け入れることで救済された。サムは、アレックスを救うことで救済された。または、自分の死によって贖罪を果たしたのかも。とにかく2人は作者の意図を逃れ、贖罪を果たし、自由を手に入れた。

 

 

寓話的映画ですねっ

パラレルワールドのホラー系かと思いきや、とっても寓話的な映画でした。序盤からフレームを意識させるような不自然なカメラワークとか、絵画みたいな美しいシーンとか、音楽もすごくあってるし、派手なバーンって映画ではないけど、静かでうつくしくいい映画だとおもう。これはたまにまた見たくなる系だなー。

 

 

おすすめだよ!