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みさちのにっきちょう

ハイパムフィクサーというバンドのベースの人がどーでもいいことを書いています。Twitter@misachi_bass

あの化粧品のCMについて考えてみる

どうも、わたしです。

これ書くかどうか迷って、昨日も書こうかと思ったけどうまく書ける気がしなくてやめたんだけど、やっぱりなんか引っかかるので書くことにする。

 

news.livedoor.com

この話題ね。これこれ。実物は以下のリンクから見られる。いつ消されるかわからないけど。


資生堂 話題の“セクハラ”CM・インテグレート  [放送中止]

 

いやー。これね。なんかわたしは嫌な感じがるなーと思ってなんかモヤモヤしていたら、ものすごい勢いで炎上していてびっくりしたね。ここまで話題になるのはちょっと「行き過ぎ」感があるけど、このCM自体はちょっとわたしはいただけない。で、なんでいただけないかを書きながら整理したいと思う。

 

まず、前半の誕生日の方はわたしはまぁまぁ問題ないと思う。25を迎える女子のリアルな感想と思えばなんか許せる。学校を出て働いている人の場合、確かにそのあたりの年齢から自分より若い子が増えてきて「職場で一番若い子」っていうポジションを手放すことになるよね。そうなったとき、これからどうするかと考えるのはリアルな女性の考え方だと思う。そこで「メイク」に行くかは人次第だけどね。それはそれでまぁあるんじゃないかなという感じ。ここでバリバリ仕事にのめり込む人もいると思うし、結婚へ向けてゴーする人もいるし。どちらにしろ25っていうのはこれからの人生を考え始める年齢であるのは確かだと思う。このCMの言い方はちょっと行き過ぎかとは思うけど。まぁ化粧品のCMだと思えば、ね。ちょっと大人の「キレイ」を手に入れましょうってことだよね。しかしインテグレートってわたしは25以下の子のためのブランドかと思ってたからそこはちょっと驚いたね。若者っぽいじゃん。インテグレート。

 

で、問題は後半のCMだよね。「頑張ってるが顔に出ているうちはプロじゃない」だよ。何が問題であるか。考えてみよう。

まず、そもそも、頑張っているのが顔に出るのがプロじゃない職業っていうのは、接客業とかでしょ。明らかに事務職(でもMacだからなにかクリエイティブ系なのかな)なのにそれはちょっとね。と思う。わたしはね。お客様のためにきれいな身だしなみやメイクをするのは責務だと思うけど、上司のためにメイクするのは違うでしょ。しかも別に言われてる子がめっちゃボサボサで不潔とかならわかるけども。別に内勤ならセーフのレベルでしょ。で、女の子は実際に化粧しちゃって、最後は上司が振り返るわけね。これはちょっとムカつく。つまり、仕事ができるかどうかよりも、職場の華であることが女性にとっては重要ってことでしょ。結局は女性は仕事ができるかどうかよりも、職場で「女性としての気配り」が求められて、それを提供できる人が偉いってことになるじゃん。結局これじゃジェンダーの問題は何も解決しないよね。ぷんぷん。

 

それでさ。さらになんでわたしが腹たつかっていうと、資生堂がこれを放送しちゃうってことだよね。資生堂って言えば、女性の自立とか、女性の社会進出を推進していた会社だと思ってたのに、なにこのCMは。昭和かよ、みたいなね。女性はただキレイな身なりをして、ニコニコしてればいい、みたいな。というのがショックよね。

 

でね、このCMの厄介なところは、めっちゃ怒ってる人と、何が悪いのか全然わからないって人がいるところだと思うのね。ある意味これは踏み絵じゃないかと思うのね。わたしの周りでも「何が問題なのかわからない」とか「こんなことで放送中止とか表現の自由はどこへいった」みたいなことを言ってる人がいて、なかなかわたしの考えていることは共感され得ないのね。確かに今回の騒動はちょっと大きくなりすぎかなとは思う。

 

それでこのCMを不快に感じる人っていうのは、男性と同等に評価されたい、とか、ジェンダー関係なく同じフィールドで仕事をしたい、って思ってる人だと思うのよね。わたしの場合は前職でそういうジェンダーによる現実社会での「差」を感じたから、その辺に関しては結構ナイーブになってて、このCMにも過剰に反応してしまったのかもしれない。つまり、めちゃくちゃ簡略化して言うと、女性というだけで、同じくらい能力があって同じくらい仕事をこなしても、男性と同じように評価されたり出世はできないんだよね。それは女性が「出産」とかの役割があるからある程度は仕方ないことなんだけど、だからこそ現実は理想論のようにはいかないわけで、だからこそバリバリ働きたい勢は苦しいわけね。そんな人たちにとってこのCMはかなりアンテナに触ってくるんだと思う。キレイにお化粧してニコニコしてるのが女の役目なのか、それを求められて素直に化粧を変えちゃう女の子、そしてこれがあの資生堂のCMであるという事実。しかしここで大事なのは、別にバリバリ働きたい勢がボサボサ頭で化粧してないかというと、それは違うわけね。逆にキャリアウーマンってイメージするとみんなビシッと化粧も身なりも決めてるでしょ。

 

つまりは、自分の中にある「矛盾」を突きつけられるからムカつくっていうのもあるのかもしれないね。わたしは女性という性について非常に矛盾を感じているし、そういう割り切れないものの中である意味ではしたたかに生きていかなければならないという部分を誰しも持っているんじゃないかと思う。つまり、これはフェミニズムの限界でもあると思うんだけど、男女平等というのがなんであるかみたいな問題を考えた時に出てくる矛盾の話なんじゃないかと思うのね。例えば、バリバリ働きたい勢にとって、男女平等とは何か、みたいな。平等だったら、わたしは職場でもすっぴんの短髪でいいか、っていったらそれはノーだよね。身だしなみを整えて、ある意味では女性的なメイクをしなければならない。そうしなければ「仕事」というフィールドのスタートラインにも立てない。しかし一方では「女はいいよね」とひがまれることもある。確かに女性であることによってメリットがる場合もあるよね。例えば接客業とか営業とか。でもそれは別に本人が望んでそうしているわけじゃないし、女性であることはある意味選べずに強制的にそうなったことだし、だとしたら、女性であることに僻まれながら、毎日化粧をしてキレイな格好をし、かといってどんなに一生懸命働いても男性と同じ尺度で評価されることはない、という永久ループに陥るわけよ。なにこれ、地獄じゃねーの。

 

しかし、こういう風に感じているのはわたしだけかもしれない、というところも問題。女性は多様性だと思う。だから自分の考えを書く時に主語を「女性」にするのは非常に危険だと思う。なかなか女同士も分かり合えないんだよね。いろいろな環境があるから、人によって考えることは違うからね。

 

そんなわけで、わたしはこの騒動に関して、自分の実体験を通して、なんか嫌だなと感じました。もちろん女性でも何も感じないとか、逆に共感できる人もいるでしょう。それはそれでいいのだ。いろいろあるよね。女は。

 

おわーり。